インターセプション工法

インターセプション(ICJ)工法とは

ICV型トラフ 1200×1200×2000 由仁町 岩内地区

コンクリート製品の接合面に特殊合成ゴムを素材とした伸縮性の目地材(IC目地)を一体的に内蔵させ、目地材を相互的につき合わせて接着させる漏水防止方法であります。

この工法によるコンクリート製品は、管理された工場により製造され、コンクリート打ち込み時にIC目地を型枠にセットしますので、出荷時には全製品に目地材が内蔵されております。この為、従来の様に施工現場での目地取付け作業等は一切不要となり、大巾は施工能率アップが可能となりました。又、IC目地は、耐久性、耐候性に優れ、250〜350℃で溶着出来る為、IC工法にピッタリの目地材であり、長年にわたる止水に威力を発揮し、I水路管理費などの削減に役立ちます。更に施工は、製品に設けた穴の使用により製品重量を目地材圧着力に置き換える事で、不要な労力を使わず圧着出来ます。この圧着とIC目地の復元力によるだけでも漏水は防止できますが、更に安全を考慮し、電気ゴテによる熔着作業をもって、完全なる漏水防止が可能になったわけであります。

インターセプション工法の特徴

ICV型スーパーロングトラフ 600×600×5000 南幌町 西幌地区

1)漏水しない。

2)経済性に優れている。

3)施工が簡単で全天候で可能である。

4)目地材の耐久性・耐候性が大変優れている。

5)不等沈下に対応出来る。

6)補修が可能で施工のやり直しが出来る。

7)あらゆる種類のコンクリート製品に応用が可能である。

インターセプション工法の漏水防止原理

コンクリート製品とコンクリート製品を、付着力、粘着力、接着力、圧力等を利用して接合する事には、前述の通り種々の問題点が起きてきます。このIC工法原理は、全く考えをかえてコンクリート製品に特殊目地材を内蔵する事により一体化し、その目地材どうしを熔着させるものであります。そこで目地材どうしの溶着を可能にするための工夫として、目地材接着部を円形、中空・内密にし、更に製品の自重を利用して圧着力を生みだしております。

ICジョイントの熔着手順

1)熔着部の清掃

ブローによる汚れの除去
ICゴムの確認(接合状態、破損等)

2)熔着ゴテの温度確認

熔着可能な温度範囲(250℃〜350℃)
使用機器の作動確認

3)熔着作業

熔着面と鉛直に一定の速度でムラ無く熔着する

4)熔着状態の確認

終了後は熔着の良否を全数確認(不良箇所の再熔着)