エコスラグ製品

エコスラグ製品 − 家庭ごみから生まれ変わる資材 −

環境と人体に優しいエコスラグコンクリート

家庭から発生する、ごみを燃やして出来る灰などを更に高温で溶かすと出来る砂のような溶融スラグ。天然の砂と大きさ・強さが同程度で、土木資材・建築資材としても有効利用が可能な溶融スラグをエコスラグといいます。
高い安全性を求められるJIS A 5031規格も満たしており、安全で人間にも自然にも優しいエコスラグ製品を扱っております。

特長

1)家庭ごみを焼却させた灰等を溶融してできたスラグを資源化

私たちの家庭から発生するごみは、焼却することにより灰等になり、その容積は焼却前に比べて1/20〜1/30まで小さくなります。さらに腐敗したごみの無害化やばいきんの死滅等、衛生面で安全であることから、我が国で一般的な処理方法として普及してきました。
しかし現在は、それでも灰等を処分するための最終処分場が年々不足しています。この最終処分場不足を解消する手段として、灰等をさらに溶融してスラグ化し、そのスラグを資源として有効利用する方法があります。
溶融は1,200℃以上の高温で行われるため、ダイオキシン類を分解し、灰等の状態からさらに約1/2程度の容積になります。

2)JIS A 5031規格をクリア
試験項目 溶融スラグ細骨材
絶乾密度(g/cm3) 2.5以上
吸水率(%) 3.0以下
安定性(%) 10以下
粒形安定実績率(%) 53以上
微粒分量(%) 7.0以上

エコスラグのコンクリート骨材としての品質規格はJIS A 5031により、右表に示す物理的性質が規定されています。もちろんエコスラグは、この物理的性質の規定を全て満足している材料です。

3)厳しい環境下にも耐久性を発揮

北海道の厳しい環境条件での耐久性については、「公的研究機関」において凍結融解試験(※)などをを行い十分な耐久性を確認しています。

(※)「一般廃棄物溶融スラグの建設資材化技術」において
・北海道立工業試験場
・北海道立北方建築総合研究所
・(独)土木研究所

これらの結果により、エコスラグコンクリート製品は従来使われている未混入製品と同等の強度と耐久性を有し安全な製品です。

エコスラグ製品

道路用縁石、排水用U形トラフ及び排水用▽形トラフ

循環型社会を目指して

当社が参加している北海道エコスラグコンクリート製品協同組合では、北海道内で発生する溶融スラグを利用したコンクリート製品を製造販売することとなりました。
ごみ問題は、21世紀の環境社会の中でも特に重要な課題であり、最終処分場に埋立処分される溶融スラグを有効活用することにより最終処分場の延命に貢献し、さらにコンクリートの材料である天然砂の使用を抑えることで、限りある天然資源の保護と環境破壊の低減に寄与します。
北海道エコスラグコンクリート製品協同組合では環境社会の一翼を担うべく溶融スラグのリサイクルに取り組み循環型社会を目指しています。
ぜひ多くの発注者の方々にこの趣旨を御理解頂き、エコスラグコンクリート製品の採用を御検討下さいますようお願い申し上げます。