コンクリート製品の接合面に特殊合成ゴムを素材とした伸縮性の目地材(IC目地)を一体的に内蔵させ、目地材を相互的につき合わせて接着させる漏水防止工法であります。
この工法によるコンクリート製品は、管理された工場により製造され、コンクリートの打ち込み時にIC目地を型枠にセットしますので、出荷時には全製品に目地材が内蔵されております。この為、従来の様に施工現場での目地取付け作業等は一切不要となり、大幅な施工効率アップが可能となりました。
また、IC目地材は耐久性、耐候性に優れ250℃~350℃で溶着出来る為、IC工法にピッタリの材料であり、長年にわたる止水に威力を発揮し、水路管理費などの削減に役立ちます。IC目地を相互につき合わせ製品重量を目地圧着力に置き換え、IC目地材の復元力だけでも十分な漏水を防止できますが、さらに安全を考慮し、電気ゴテによる溶着作業をもって、完全なる漏水防止が可能となりました。

  1. 漏水しない。
  2. 経済性に優れている。
  3. 施工が簡単で全天候で可能である。
  4. 目地材の耐久性・耐候性が大変優れている。
  5. 不等沈下に対応出来る。
  6. 補修が可能で施工のやり直しが出来る。
  7. あらゆる種類のコンクリート製品に応用が可能である。

インターセプション工法の漏水防止原理

コンクリート製品同士を、付着力、粘着力、接着力、圧力などを利用して接合する事には前述の通り種々の問題点が起きています。このIC工法原理は、全く考えを変えてコンクリート製品に特殊目地材を内蔵する事により一体化し、その目地材どうしを溶着させるものです。そこで目地材どうしの溶着を可能にするための工夫として、目地材圧着部を円形、中空、内密にしさらにコンクリート製品の自重を利用して圧着力を生み出しています。

ICジョイントの溶着手順

1)溶着部の清掃
・ブロワーによる汚れの除去
・ICゴムの確認(接合状態、破損など)

2)溶着ゴテの温度確認
・溶着可能な温度範囲(250℃~350℃)
・使用機器の作動確認

3)溶着作業
・溶着面と鉛直に一定の速度でムラなく溶着する。

4)溶着状態の確認
・終了後は溶着の良否を全数確認(不良箇所の再溶着)